製品紹介

技術資料

technical data

工業用抗菌剤 「ビオサイド®3000D」

ビオサイド®3000Dは、生活用品や住宅内装部材などに配合することで抗菌性を付与することが可能です。また、配合した製品表面上の特定のウイルス数を減少させることが可能な製剤です。

特性

  • 一般社団法人抗菌製品技術協議会(SIAA)に登録された安全性の高い製剤です
  • インフルエンザウイルスだけでなく、ネコカリシウイルス(ノロウイルス代替ウイルス)に対しても有効です。

性状

外観 白色 ~ 淡黄色粉末
熱安定性 500 ℃で安定
嵩比重 0.30 ~ 0.35

安全性

急性経口毒性 LD50 2,000mg/kg(ラット)
皮膚一次刺激性 刺激反応を認めない(ウサギ)
皮膚感作性 陰性

最小生育阻止濃度

試験菌 最小生育阻止濃度(MIC)

黄色ブドウ球菌
(Staphylococcus aureus )
200ppm
枯草菌
(Bacillus subtilis )
200ppm
大腸菌
(Escherichia coli )
100 ppm
緑膿菌
(Pseudomonas aeruginosa
200ppm

クロコウジカビ
(Aspergillus niger )
200ppm
クロカビ
(Cladosporium cladosporioides )
100 ppm

試験方法:
ビオサイド®3000Dを任意濃度添加した寒天平板培地に試験菌液を塗抹し、培養後、菌の発育が阻止された最低濃度を最小生育阻止濃度とした。

抗菌効果

抗菌とは「製品の表面における微生物の増殖を抑制すること」です。微生物が物質表面に付着しても、ある一定の時間しか生育することができない、又はそれ以上増殖できなくすることによって、細菌にとって生育し難い環境にすることを指します。

抗菌性試験データ「JIS Z 2801:2012」

JIS Z 2801は試験片上に菌液を接種し、24時間後に無加工品と抗菌加工品の生菌数の差を評価する試験方法です。

(当社調べ)

添加対象:低密度ポリエチレン樹脂
供試菌株:大腸菌(Escherichia coli )、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)
接触時間:24時間

抗ウイルス効果

ビオサイド®3000Dは細菌に対する効果だけでなく、ウイルスに対しても不活化効果を有しています。

抗ウイルス試験データ「IOS 21702 プラスチック及び非多孔質表面の抗ウイルス活性の測定方法」

IOS 21702は試験片上にウイルス液を接種し、24時間後の無加工品と抗ウイルス加工品のウイルス感染価の差を評価する試験方法です。

(当社調べ)

添加対象: 水系アクリル樹脂
供試ウイルス: A型インフルエンザウイルス(H3N2)
ネコカリシウイルス(F9)(ノロウイルスの培養方法が確立していないことから、ノロウイルス代替ウイルスとして使用されています。)
接触時間: 24時間

用途

コーティング剤、塗料、フィルム etc.

※本ページに記載されている用語についてはこちらをご確認ください。

※本ウイルスの説明はこちらはこちらをご確認ください。